* 超党派政党団による政府への解決要請(2010.12.15)

 2010年12月15日10:40から、首相官邸において、超党派の政党団による、政府への解決要請が行われました。
 自民党の田村憲久議員、丸川珠代議員、公明党の古屋範子議員、共産党の高橋千鶴子議員、田村智子議員、みんなの党の川田龍平議員、社民党の服部良一議員、民主党の山井和則議員、福田衣理子議員、柚木道義議員が参加されました。
 また、16:30から、厚生労働省において、超党派の政党団による、厚生労働大臣への解決要請が行われました。新たに、自民党の加藤勝信議員、公明党の渡辺孝男議員、社民党の阿部知子議員、民主党の大串博志議員が新たに参加されました。
18:15から、厚生労働省において、記者会見が行われました。
 冒頭で、自民党加藤勝信議員から、今日提出された要請書の趣旨が説明され、「細川厚生労働大臣も、国会で年内解決とおっしゃっている。必ず実現していただきたい。」と述べられました。
 以下、参加された議員の方々の発言です。
公明党渡辺孝男議員:キャリアの方々を含めた解決をやっていただきたい。できれば年内にお願いしたいと考えている。
 赤松座長が真剣に対応している。私は厚生労働大臣への要請に同席した。大臣が真剣に対応しているという思いは分かった。時間が迫っており、早急な対応、政府・厚生労働省の対応を決めていただかなければならない。我々議員団もしっかり応援して、早期実現をお願いしていきたい。
共産党高橋千鶴子議員:いろいろな困難がある中で、超党派で申し入れができたことは大きなことだったと思う。細川大臣から、「皆さんが全部で応援してくださるのであれば、」という言葉が出たというのが解決への大きな力になる。細川大臣の答弁の中で、原告以外にも肝炎にかかっている方、キャリアの方がいて、皆さんを救済しなければならないと言うことを考えているので、慎重にしなければならないというお話をされた。大臣自身が財政論に縛られていると言うことがあったと思う。原告の皆さんがよく知っておられて、キャリアであることを知らない方が多いこと、いっせいに請求することはないと言うことを誤解せずに対応すべきだ。
社民党阿部知子議員:もっと早い段階で解決されなければならなかった。一つ前進したが、内容的には、政府側がこだわっていることが変わっていないと言うことが大きい。裁判長からも、20年の除斥期間やキャリアのことも含めて解決すべきだという提案をいただいていながら、相変わらずの答えではなかったかな、と思う。ウイルスが体の中に入って、前と同じと言うことはあり得ない。ウイルスと、自分の免疫状態との戦いが続いている状態であって、決して無症候ではないということを厚生労働省は認めていない。B型肝炎はC型肝炎より軽いという印象をばらまきながら施策をやる限り、本質的な解決はない。今の政権の対応は問題だと思う。ヤコブ病、ハンセン病の解決過程と比べても、ことを後ろ向きに構えている。1989年提訴で、20年たってから除斥期間で責任を排除するのはおかしい。解決に当たっていきたい。
自民党加藤勝信議員:C型肝炎の時は、議員立法で除斥期間を乗り越えた。しかし、政府側の考えが固まらない限り、議員立法で解決できない。
民主党大串博志議員:厚生労働大臣に対して、患者の皆様と向き合う機会を設けていただきたいと申し入れた。大臣からも、そのような機会を作ることの前向きなお返事をいただいた。
民主党福田衣理子議員:思いは同じ。早い解決のために地裁で和解協議に入った。あきらめずに年内解決に向かう大臣の決意は理解できた。
民主党柚木道義議員:立法府の責務を果たしたい。このタイミング、ぎりぎりだという思いで官邸に向かった。特措法が必要でも、このタイミングがぎりぎりのタイミング。原告の皆さんに背中を押された。
共産党田村智子議員:原告の皆さんに何度もお会いして、キャリアの方々のお話を聞いて、この人たちを救済しないでの解決はあり得ない。この方々の苦しみを伝えていただいて、患者と国民を分断するようなことはやめていただきたい。
加藤議員:原告団の皆さんと一緒に要請ができなかったことは残念。
谷口三枝子原告団代表:最高裁の判決から置き去りにされた。最高裁判決から、4年半になった。今日、私たちの努力が形になって現れた。超党派の議員さんたちの手で、要請書が提出されました。私は年内解決は十分に可能だと思っています。超党派の先生方が、懸命に細川大臣に訴えてくださったのだと思います。細川大臣が超党派の先生方の思いを受け止めていただき、仙石官房長官へ、菅首相へ伝えていただけるものと信じています。
<質疑>
「要請は、議員個人ではなく、党の見解か?」
加藤議員:要請は、党からのものである。
「無症候性キャリアの方を含めた解決」の意味は法的責任を含めた解決なのか、どうなのか?」
加藤議員:双方が納得していただけるものという意味。少なくとも原告側が納得して頂けなければ解決にはならない。
阿部議員:「解決」とは、和解が成立することであり、原告側が納得できること。年内解決とは、和解協議の成立。
「議員立法に政府側の対応が必要」とは?
加藤議員:C肝の時は、具体的な救済内容の枠組みを、政府側と原告側で協議した。予算の裏付けも必要であり、政府が決断するしかない。私たちは政治決断ができた。
「超党派の経緯は?」
加藤議員:年内基本合意という経緯で、残すところ2週間弱と言うところになってきて、年内合意をより進めていくためにも、参考人質疑をしてきましたけれども、国会の総意として進めていきたいと言うことでこうしました。
「自公の勉強会など、どちらから働きかけたか?」
加藤議員:裁判所の方で、無症候性キャリアを含めたというお話もありました。そういった中で進めてきました。
「政府がどう動くかをどのぐらいの期間で見守って、どう動いていくのか?」
加藤議員:今日、具体的な回答はないが、努力はされると言うことなので、その努力の成果を見守りたい。
「もし努力の成果が見られなかったら?」
高橋議員:22日の和解協議の次で、政府がどう動くか。解決を見るかどうかは、原告・弁護団が判断することなので、このままでは解決ではないということになれば、私たちも行動をしなければならない。主役はやっぱり原告・弁護団。
基本合意1周年チラシ
全国のB型肝炎電話相談窓口
相談票(記入後、そのままFAXして下さい)
記者会見の様子
社民党ヒアリング
公明党ヒアリング
自民党田村議員のあいさつ
民主党三宅議員のあいさつ
共産党田村議員のあいさつ
みんなの党小野議員のあいさつ
旗だしの様子
会見の様子
記者会見の様子
谷口全国原告団代表のあいさつ
高橋北海道原告代表のあいさつ
基本合意書の調印
細川厚生労働大臣の謝罪
調印式全景
菅首相の謝罪
谷口原告代表のあいさつ
菅首相と谷口代表の握手
増税論について
原告団・弁護団声明
門前集会
記者会見
記者会見
谷口原告団代表のあいさつ
門前集会
記者会見
門前集会で挨拶する清本副代表
門前集会で挨拶する岡田東京代表
記者会見で挨拶する高橋代表
記者会見で座り込み宣言を行う谷口代表
原告団の宣言書
門前集会での谷口代表
門前集会での窪山さん
記者会見
木越さんとオレンジフラッグ
街頭宣伝行動
署名活動
デモ行進
超党派政党団要請書
超党派政党団の激励(厚労省前)
記者会見