* 6月中に謝罪・基本合意へ(2011.5.13)

 2011年5月13日14:00から、札幌地方裁判所で、B型肝炎訴訟の和解期日が開かれました。
 4月19日に裁判所から示された第2次和解所見を原告側、被告側双方が受け入れることを正式に表明しました。
 また、原告側は、原告団代表と厚生労働大臣との間で締結する予定の基本合意案を提出しました。国は、これを検討した上、協議を進める意向を示しました。
さらに、原告側は、首相が謝罪を行うよう求めました。
国は、基本合意に関する国の見解をまとめて5月27日までに発表することとし、それをうけて、6月2日16:00と、6月16日15:00に和解期日が指定されました。
 当事者双方は、6月16日に確認した基本合意の内容に基づいて、6月中に基本合意を締結する予定です。
 以下、記者会見におけるコメントです。
 谷口三枝子全国原告団代表:「長かったけど、やっとB型肝炎患者の報われる日が来る、菅首相の言葉が聞ける日がやっと来る。国はもっと迅速に、加害者としての責任を果たしてほしい。」
 高橋朋巳北海道原告団代表:「昨年3月の和解勧告から長かった。空白の1年間は何だったのだろう。国が行動を起こしてくれていれば、救われた人が多くいたのではないか。」
 高橋元一北海道原告団副代表:「国はこの問題で逃げ切った、と思う。厚労省の担当者が、賠償金が税金で支払われる以上、政治決着ではなく司法で決めなければならないと言った。官僚が決めたこと。細川大臣も、裁判所まかせ、官僚まかせ。」
 清本太一北海道原告団副代表:「やっと一つの扉が開いたという感じ。国は、被害者認定の処理を迅速にして、引き延ばさず救済する体制をとってほしい。菅総理の謝罪については、多くの国民を危険にさらしたことをしっかり示して、肝炎検査を呼びかけて、きちんと区切りをつけてほしい。」
 岡田京子東京原告団代表:「最高裁判決から5年たとうとしている。国はもっと早く被害に向き合い、責任を認めるべきだった。過去の被害回復についてはめどがついたが、これからの治療に万全の体制をとってはじめて解決になる。」
 合原京子九州原告団副代表:「菅首相からの謝罪を期待している。母子感染させた息子に報告したい。」
 窪山寛九州原告:「今回の和解所見の受け入れは、断腸の思いでした。20年苦しんだ方を100%救済できず、自分は救済されるというのは、このままでいいのか、悩みました。恒久対策でも闘っていきたい。」
 さらに、以下の質疑が行われました。
Q:6月中に基本合意を締結することを双方確認したと言うことでいいか?
佐藤B:こういう内容で基本合意すると言うことを、裁判所で合意することを先行させると言うことに国がこだわったので、その考えを受け入れた。裁判所で合意する期日を6月16日に入れたので、それは、6月中に国との間で基本合意を締結できるだろうという当事者の見通しのもとでスケジュールを決めた。私たちは、できるだけ早く基本合意を締結したい。
奥泉B:必ず6月中に基本合意するということを確認したわけではないが、6月16日から遅くない時期に基本合意する予定と言うこと。
Q:首相からの謝罪を求め、国は検討するという回答だったのか。
佐藤B:そういう前提で厚労省で検討すると言うこと。私たちは、6月22日までの国会の会期中にしてほしいと言っている。国もその方向で調整を図ると思う。
Q:今日の位置づけとしては、訴訟についての争点についてすべて決着がついたということか?
佐藤B:基本合意が締結されることで、ひとりひとりの被害者に対する和解手続きが進むことになる。そういうメドが立ったということ。
Q:当事者の若い所見受け入れについて、裁判所からは何らかの発言はあったか?
奥泉B:「裁判所の和解所見を受け入れて頂いて、感謝します。」という発言があった。
基本合意1周年チラシ
全国のB型肝炎電話相談窓口
相談票(記入後、そのままFAXして下さい)
記者会見の様子
社民党ヒアリング
公明党ヒアリング
自民党田村議員のあいさつ
民主党三宅議員のあいさつ
共産党田村議員のあいさつ
みんなの党小野議員のあいさつ
旗だしの様子
会見の様子
記者会見の様子
谷口全国原告団代表のあいさつ
高橋北海道原告代表のあいさつ
基本合意書の調印
細川厚生労働大臣の謝罪
調印式全景
菅首相の謝罪
谷口原告代表のあいさつ
菅首相と谷口代表の握手
増税論について
原告団・弁護団声明
門前集会
記者会見