* 九州訴訟で初の和解成立(2011.10.5)

 2011年10月5日13:30から、福岡地方裁判所で、B型肝炎訴訟の最後の口頭弁論期日が開かれました。
 今年7月20日に提訴した猿渡剛さんは、55歳の時に突然肝ガンを発症しました。仕事も退職せざるを得なくなくなりました。抗ガン剤が効かなくなり、効果も安全性も分からない新薬の治験にかけるしかない生活です。2人の娘のウエディング姿を見られるかも分からない、不安な生活を余儀なくされています。
 匿名原告の方は、兄をB型肝硬変で亡くした後、念のため調べた検査で、B型肝炎であることがわかりました。厳しいインターフェロン治療を受けましたが効かず、肝硬変に伴う食道静脈瘤破裂で生死をさまよいました。さらに、肝ガンも発症し、肝臓移植以外に助かる方法がなくなりました。一度目の生体肝移植はうまくいかず、2度目の生体肝移植で命を取り留めました。今でも、ガンの再発におびえながら生活しています。
14:00からの和解協議で、3名の慢性肝炎の原告の和解が成立しました。
 佐賀県在住の梁井さんは、「まだ資料がそろわない人もいる。私はたまたま成立したが、うれしいと言うよりも、ここまで長引かせた国の責任というものを感じる。証拠がそろうそろわないにかかわらず、安心して医療を求められる体制がなければならない。」と訴えました。
 山口県在住の角田さんは、「亡くなられた方のご冥福をお祈りしたい。この活動を通じて、オレンジサポートの皆さんを始め、たくさんの方々の応援や支援を得られました。まだまだ裁判のことを知らない方はたくさんおられると思います。みなさんのご支援をお願いします。」と訴えました。
 九州訴訟原告団代表の谷口さんは、「原告22名分の資料を提出したのに、わずか3名の和解しか成立しませんでした。重篤な原告がたくさんいます。検討する厚生労働省の役人を倍に増やしてほしい。速やかに和解を進めてほしい。」と訴えました。
基本合意1周年チラシ
全国のB型肝炎電話相談窓口
相談票(記入後、そのままFAXして下さい)
記者会見の様子
社民党ヒアリング
公明党ヒアリング
自民党田村議員のあいさつ
民主党三宅議員のあいさつ
共産党田村議員のあいさつ
みんなの党小野議員のあいさつ
旗だしの様子
会見の様子