* 全国一斉追加提訴(2011.11.30)

 本日、福岡地裁に、B型肝炎訴訟の原告81名(被害者数72名)が提訴しました。また、熊本地裁に初めて4名の原告(被害者も同数)、鹿児島地裁に7名の原告(被害者数も同数)が提訴しました。
 この結果、福岡地裁の原告は合計359名(被害者323名)に、3地裁をあわせた九州訴訟の原告は合計381名(被害者345名)になりました。
 また、全国では15の裁判所に合計512名の原告(被害者数481名)が提訴し、全国の原告は、合計1937名(被害者1780名)になりました。
 
2名の原告が実名を公表し、被害を訴えました。
大場さん: 2001年に、肝機能が高いと言われた。B型肝炎と分かった。5つくらいの病院に通った。昨年7月に尿道結石の治療を受けたときに、エコー検査でガンが見つかって、手術を受けた。2ヶ月に1回、MRI,エコー検査を受けて再発していないか検査を受けている。
 医師には1年で10%、3年で30%の再発の可能性がある病気で、ウイルスを完全に消滅させる薬がないといわれている。経済的負担も重い。家内がいないので、子ども達のために少しでも長生きしたい。7年B型肝炎を患ってきたが、会社には一切伝えていない。不利益を受けるとは思っていなかったが、同僚達の理解があるという自信がなかった。ガンで入院するまで、いっさ言わずにひっそりと治療を受けてきた。週に2,3回は注射を打って一生懸命治療を受けてきた。
ストーブ事故を起こした会社は、回収のために必死になって被害者を出すまいとしてお金をかけてTV報道をしている。国こそそういう姿を見せるべきだ。国がこの肝炎に対して償おうとする姿勢がない。他人事みたいで加害者意識がない。

松田さん: 高校生時代の献血で、再検査が必要と言われ、B型肝炎と分かった。今思えば、注射器の回し打ちを受けていた記憶がある。学生時代にインターフェロン治療をうけた。40何万人も被害者がいると聞いた。社会に訴えて、B型肝炎で苦しんでいる方にも知って頂くために実名を公表した。
国の対応は緩い。和解のスピードも遅い。

谷口原告団代表: 1日も早く厚労大臣にお会いしたい。もっと早く和解成立をしてほしい。迅速な和解成立をお願いしたい。一刻も早く職員の数を増やしてほしい。もっと大々的にウイルス検査の呼びかけや、すべてのB型肝炎患者のための恒久対策をお願いしたい。最後の一人が救済されるまで、代表として見守りたい。

基本合意1周年チラシ
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